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腕と首なら欲望のキス

 スレイヤーズ。ゼロス→リナ。
 鋭利な刃で絶たれた腕は、華奢で作り物めいて見えますね(なんてあなたに似合わない表現)。滴る赫い液体が邪魔だと思いまして、僕は、掴んだ腕の断面に口(ということになってて、一応そう呼んでいます)をつけて啜って舐めとりました。もっと甘露のように甘いかと(僕としたことが)乙女チックな夢想をしていたのですが、やはりしょっぱいだけでした(残念です)。
 血の気が引いた腕は蝋細工のように皓く、ソレは僕が求めていたモノと違うような気がしたので、興味が失せたから放り投げました。
 おかしいですね。あんなに欲しかったはずなのに(この永い時の中で唯一の例外的に)。
 じゃあこっちですかね、とやはり赫で汚れた首を抱えて綺麗にしてみます。しばらくしたら首は綺麗になったけれど、見つめているうちに、やはり違う気がしてきました。
 困りましたねえ。
 あなたこそが唯一で無二の例外であり、このやり方こそが僕の望みを叶えるたった一つの方法だと思ったから、こうして手に入れてみたというのに(主に叛いてまで)。なのに、美しいだろうと想像していた屍は他の数多の死肉と同じで冷たいだけでした。
 ああ。
 我らが太母すら惹かれた輝きが生きていてこそだったのならば、僕は本当は生きているあなたにキスをしたかったのでしょう。けれどあなたが決してソレを赦さないことも知っていたから、僕は間違えてしまいました。
 きっとわかっていたはずなのに。

 腕と首なら欲望のキス。

 欲望を叶えられないキスを繰り返し、もうすぐ主に滅ぼされるだろう僕は、それでもやはり泣くことすらできなくて。


【おしまい】 

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