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カミサマの名前を知ってる。

 少年魔法士。カルノ・グィノー。
 長い髪をだらだらと垂らして天から降りてくるあの人外の女の金髪が、夕陽に照り映えてキラキラと目障りだった。力在る存在は意識を刺激する、と習ったが(オレにしては珍しく覚えてるな。ああ、あいつの台詞だからか)、正しくその通りでこの女は目障りだ。この女と普通に会話なんてしている奴らが信じられない。

 なあ、イライラしないのかお前ら?

 長い金の髪がゆらゆらと揺れて背景の蒼い空に吸い込まれることなく余計に映えるのは、あの女の特権ではない。世界を溶かすような薔薇色の夕陽が頬に光を投げかけると花か果物みたいに瑞々しく思えるのも、あの女の特権じゃない。光に透けた身体の線が柔らかいこと、その柔らかさを自覚などせず振舞う仕草の小憎たらしいこと、全てがあの女の特権ではない。

 ・・・・・・・・・・・あいつの特権だったはずだ。



 いつだって(いつまで経っても)忘れない。忘れたりできない。

 だから、イブキが『誰か創って欲しい人いる?』と聞いた時に思い浮かべたのは、当たり前。

 けれど、懇願はしなかった。









 知っている。カミサマは奇跡は起こせても、悲劇は防げない。

 カミサマは無力で日本酒が好きで、オレの友達だ。





【おしまい】
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