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つねりゃ紫喰いつきゃ紅よ 色で固めたこの体

 ぬらりひょんの孫 りくつらss。


 次号がセンターカラーのようなので、だったら、今回の順位が調整だったらいいな、とちょっと希望が持てました。そして、あの展開は、カラー回に側近バトルより主人公側の話にするため、だったらいいなと思いました。
 夜闇に映える、白雪の肌。
 ひんやり冷たく細い指を握るだけで満足できた幼い恋は、もう昔のこと。
 今では、夜毎、闇に仄白く浮かび上がるその肌に、赤い花を咲かせて眠る。




「・・・・っ」
 閉ざした障子の向こうから漏れる光が僅かばかりに差し込む、夜の部屋。赤い痕をつけられた白い肩が、小刻みに震えている。
 オレの方は余韻も収まって呼吸も落ち着いてきたが、つららはどうやらまだのようだ。
 最近、オレは四十八手を網羅しようと燃えていて、今夜の体位は窓の月。これは、横向きに寝転んだ女に後ろから男が挿入する体位だ。
 だから、まだ息が整わないつららは、目を閉じて、腕で己を抱きしめながら、背を丸めて寝転がっている。その様子が小さい子供みたいで、つららの方が年上なのに、なんだか稚くて見えて微笑ましかった。
 母のようで、姉のようで、妹のようで、下僕であり、そのうち妻になるはずの(オレ内予定。てか、確定)、『女』という生き物の良き部分を全て内包した、愛しいつらら。
 抜かずに2回は無理させちまったかな、と少し反省したオレは、労わりの気持ちを篭めて、滑らかな曲線を描く肩から背中をそっと撫でたのだが。
「やっ」
 オレの手を避けようと余計に身を丸めるつらら。あからさまに拒否されて、ちょっとショックを受けそうになったが、思い留まる。
 男と女では快感の種類や持続時間が異なっていて、女の方が事後の余韻が長いそうだ。その上、つららは雪女。氷雪の畏れが凝った身体に男の熱を受け入れるのだから、通常の男女より表皮の温度差が広くて(オレは火照った身体にひんやりした肌が気持ちイイだけだが)強い日差しで炙られた夜に日焼け跡が熱を持つように、事後の火照りも長く続くらしい。胎内に精を放たれてしまっては、尚のこと。
 だからこれは、オレを厭うているから触られたくないのではなく、その逆で、オレが触れるとせっかく静まりつつある熱がまた暴れるから、ということだろう。
 やはり、つららは可愛い女だ。
 常につららの世話に甘えてばかりの夜の己には珍しく、いじらしいつららに報いてやりたい気分が高まったので、冷たい水でも飲ませてやろうと思い立ち、脱ぎ散らかした夜着と帯を拾い上げて着込み、そろりと立ちあがった。
「っ!」
「?」
 立ち上がったはずが、くん、と裾を引かれて中腰の体勢になる。裾でも踏んでいたか、と抵抗を感じた方向に目をやると、つららが裾を握り締めている。
 つららは何も言わない。ただ、涙目でオレを見上げている。
 ・・・・・えーと?コレはどういう意味だ?
 もしかして、つららの目には、オレが、事が終わったら何も言わずさっさと去っていく、欲だけで情の無い男みてぇに見えたのか?
 なんでそうなる!オレは、お前の部屋に朝まで居座る気満々だぞ!これまでだってそうしてきただろうが!
 ・・・・・何と言うか、どうにも、つららは、オレの気持ちを信じ切れてねぇところがあるんだよな。
 いや、オレの信念だとかは他の誰より信じてくれてんだが、オレがつららに恋愛感情を抱いてんだ、というのがわかってねぇようなとこが、ある。
 手を出す前に言うべきことは言ったつもりだし、他の女に他所見なんぞしてねぇし、こんだけ抱いてんのに、なんでわかんねぇんだろ、こいつ。
 オレのちょっとした心情や体調の変化には敏いし気が利くのに、この分野だけ鈍感と勘違いのオンパレードって、いっそ不思議になるぜ。
 今だって、終わった後で己の男がそっけなかったからと不満げな顔をして睨みつけてもいいはずなのに、そんな腹立ちは想いもつかないらしく、ただただ、捨てられた子犬のような目で見つめるばかり。 
 ・・・・・可愛いから止めろっつーの。せっかく、珍しく反省して殊勝な気持ちになってたのに、勃ちそうになるだろうが。
 いっそ、明鏡止水を発動してつららを抱き上げて厨房に行って水を飲ませてやろうか、とも思ったが、もし爺とばったり出会うと困ったことになりそうなので、この案は却下にしておく。
 昔はともかく、自分の畏れの特性に理解を深め、操り方も上達した現在、爺の明鏡止水は気配がわかるし、ぼんやりとだが姿が見える時もあるんだよな。ならば、確かめたことはないが、爺にはオレの明鏡止水が通用していない可能性は、高い。とろっとろに蕩けたこんなに可愛いつららを、爺の目に晒すわけにはいかないから、やはりつれてはいけねぇな。
 だから、説明して手を離してもらわねぇと、と頭では考えていたのに、身体は違う行動に出た。屈み込んで、つららに口づけてしまう。・・・・オレ、ボンボン育ちだから我慢が苦手なんだよ。
「っ」
 つららは、キスが好きだ。何遍尋ねても本人は否定するが、唇の表面を軽く触れ合わせるだけのキスでも金の瞳を甘く蕩けさせる様を見れば、言わずもがな。軽いキスだけで顔を離すと、物足りないような顔をするしな。
 オレも、キスは好きだ。
 昼休みの屋上などで衝動的に口づけてしまった時は軽く済ませることもあるが、今は夜で、ここはつららの部屋。なので、思いっきり舌を絡めてやる。 
 つららとこういうキスをするのは何度目かもう全然わかんねぇけど、雪女の畏れのせいか、それとも、オレがつららに身も世も無く惚れちまってるせいなのか、いつも、単純に気持ちイイだけじゃなくて、恐ろしいような心地になる。
 これまでずっと一緒に過ごしてきて、つららのことなど一から十まで理解しているつもりなのに、まだ知らぬ触れていない場所があるように感じて、ならばそれらが全て欲しい、全てオレのもんにしなくちゃ気がすまねぇ、と血が滾るのだ。ひんやり冷たいその肌に余す所無く触れて、この滾る熱を移して溶かしてやりたいような心地すら、する。
 手を繋ぐだけで満足出来たガキだった頃、小説やら芝居やらで、恋うる相手を恋情故に殺めてしまう輩のことが、不思議でならなかった。好きな相手なら大事にしてやるもんだろうに、と思っていた。それは、色に溺れたことがなかったから、言えた言葉だ。
 決して一つになど成り得ず、だからこそ恋しいのだと知っていても尚、一つにならんとして身体を繋げる行為がどれほど狂おしいものか、ましてや、雪女の性としてそっち方面で男を酔わせてしまうつららに溺れるのがどれほど危ういことなのか、知ってはもう、そんな健全な台詞は吐けねぇよ。
 百鬼の主たる血脈に産まれ、なまじ畏れへの耐性がある分、命を差し出させる程に男を酔わせる雪女の畏れを浴びて魅了されたながらも身体の自由が効くから、貪っちまうんだよな。そして、更に魅せられて、焦がれる。
 身の丈よりも深く降り積もった雪は、真っ白でそりゃあ美しい。だが、魅了され足を踏み入れたが最後、雪に沈むしか術が無くなる。そして、もがけばもがくほど、早く沈んでいくんだよ。
 そんなふうに、オレは、つららに溺れていくばかり。
 昔っから、こういうことをする前だって惚れてたが、今の方がヤバいほどのめり込んでるぜ。たぶん、この先一生そうなんだろうなぁ。
 ま、オレはそれでイイっつーか願ったり叶ったりっつーかなんだが、こいつはどうなんだろうな?
 最後に朱く染まった唇を一舐めしてから顔を離して見つめてみると、つららは、息を乱しながらも、細い腕を伸ばしてオレの首に縋りついてきた。
 どうやら、オレの雪女は、己の虜をもっともっと深く沈めちまわねぇと気が済まんらしい。
 虜に抗する術などあるものか。
 オレは、再び、白雪の肌に沈み込んだ。






「リクオ様ーっ!なんてことなさるんですかーっ!」
「痛っ!ちょっ、つらら、そんな本気で抓らなくても・・・・」
「ええ本気で抓ってますよ!女風呂で『今日の背中は北斗七星なのね。こないだはオリオン座だったけど。次は何座になるのか、楽しみにしてるわ』なんて言われた私の気持ちが、わかりますか!」
「わかったわかった。次はちゃんとお前の要望を聞くよ。何座がいい?ボクは、さそり座がおススメなんだけど・・・・・爪が痛いよつららっ!?」


【おしまい】
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