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唇の上なら愛情のキス

 シャーマンキング。葉アンナ。


 慌てて顔を背けたけれど、きっと無駄だったろう。眼前の女は素晴らしく敏い。気づかれなかったはずがない。
 葉はそう思ったが、それでも開き直ってアンナを見つめ返すことはさすがにできなかった。バツが悪い。
 だが無理もないとも思っている。
 だって、アンナはキレイだ。造作が整っているというだけではなく、雪のように白い膚には他の女子には無い艶があったし、何よりその眼差しが。あまりにもまっすぐで毅いから、いつだってこの胸に突き刺さる。嫌いじゃないのに、苦しい。
 けれど、触れたくて溜まらないのだ。
 その種の勝手な欲望を抱かれることをアンナが何より嫌っていると知っていて、なのに抑えられない。いつの間にか、紅を刷いたわけでもないのに紅く色づいた唇に見蕩れてしまっていた。
 ダメだな、オイラ。お前を楽にしてやりたいのに、不快にさせちまって。
 まだまだそんなに情けない有様なのが自分で、でも偽っても無意味だから曝け出して断罪を待とうと思って、葉は顔を戻した。
 さあアンナ、どうする(ビンタか?やっぱビンタなのか?幻の左は勘弁な。それだけは赦してくれな)?
 覚悟を決めて歯を喰いしばった葉に触れたのは、柔らかく温かく艶やかな紅の。

 唇の上なら愛情のキス。

 息をすることすら忘れて眼を見開いて驚いている葉を睨みつけるアンナの頬は薔薇色で。
「・・・・・このおバカ」




【おしまい】
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