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コメント返信と、新刊からの抜粋

 以下に、コメント返信と、月夜の散歩のテンションを夜若に反映してみたらどうなるか、という新刊の本文一部抜粋を入れておきます。
 ・・・・・うちの若、残念ですいませんホント。

桐山さま

 寒くて眠い中、コメントありがとうございました。
 漫画立ち読みして雪見大福買ってきて食べちゃったのは、雅というより欲望に塗れているような気がしますw
 原稿中によくある、「これ面白くないんじゃね?わたしちゃんと書けてる?文章と流れおかしくない?・・・やっぱ、これ面白くないんじゃね?」というネガティブループが癒される温かいお言葉、ありがとうございました!

 ちなみに、冬インテ発行予定の新刊の、お月見散歩の後で書いた夜若は、こんな感じです。


:::::::
(新刊より抜粋)


 抱きあげたつららは、冷やっこくて、柔らかくて、軽くて、いい匂いがする。
 風に流された髪が首筋を撫でた時なんか、胸の奥底を弄られたように血がざわめいた。
 この血が熱くなる高揚と、だがしかし、腕の中に大事な存在を閉じ込めているのだという安心感を、なんて言えばいいんだろうな。
 月の燐光がやたら蒼い夜に1人で夜歩きをすると、自由と、いくらかの寂しさを感じる。この寂しさこそが、帰ってきた時の家の灯りを好ましく思わせてくれるはずだから、スイカに塩かけるみてぇなもんだと思っていた。
 ほんの少し何かが欠けているのも、悪くねぇことだ、と。
 だが、今、満たされまくった気分のオレは、考えを訂正する。やっぱり満たされてる方がいいよなぁ、と。
 独り見上げた月は美しかったが、陽の光を浴びてつららを抱きあげたまま街を駆けるのは、なんつぅか、すげぇ爽快だ。
「あ、あの、三代目」
 鵺だの百物語組だの問題は山積みで、今はその上に自分が3人に分裂しちまうなんて訳わからん状態だが、それら全てがどうでもいい・・・・はちょっと違うな。そうじゃなくて、責任の重さは理解したままで、ネガティブに思い悩もうとするベクトルが消えて、全身全霊で、成功を信じて努力する気になれるというか。
 主が揺らいたとこ見せれば、百鬼も揺らぐ。だから、嘘つきなオレは、信じきれてないことだって、信じさせる為に口にすることもある。これまで何度か、自分も騙せたらいいのに、と思いながら嘘の苦さを噛みしめてきた。
 けど、今なら、きっと信じられる。一片の曇りも無く、顔を上げて「なんとかなる」と言えそうな、そんな気がする。無敵の気分というか。
 あ、鬼纏の最中の心強さに似てるかもしれねぇ。でも、柔らかさといい匂いの分、こっちの方がいいな。
「三代目、あの、聞こえてます?」
 あ~、こんなに細っこいのにゴツゴツ骨が当たる感じは全然しなくて、張りがあるのに指が沈み込んでいきそうなくらい柔らかいから、抱き潰したくなるな。頭の天辺からつま先まで、全部がどんだけすべすべしてて柔らかいのか、触って確かめたくなる(いやいや、しねぇけどな)。 
「三代目、ねぇ、ちょっと・・・・」
 は~、うまいこと言葉にできねぇんだが、つららって、本当にいい匂いがするよなぁ。チビがつららの布団に潜り込んでる気持ちもわかるぜ(ムカつくが)。他の女、例えば毛倡妓やささ美や化猫屋の猫娘たちだっていい匂いなんだろうけど、猫娘たちのフルーツみたいな香りはどうにも甘ったりぃし、ささ美のグリーンノートは物足りねぇし、毛倡妓のホワイトムスクは華やか過ぎる。どれも悪くねぇけど、1年中毎日すぐ隣にいて欲しいか、というと違うんだよな。つららは、澄んだ水みたいに涼やかで、なのに心擽られる甘い香りがする。例えるならば、そうだな、真っ白い小さな花、雪花にもし匂いがあったらこんなふうかもしれん。オレは、昔っから、つららの匂いが1番好きだ(言ったらめちゃくちゃ恥ずかしがるから、口にはしねぇけど)。
 犬みてぇにマフラーに頭突っ込んで首筋の匂い嗅いだら、嫌がられるよな・・・・いや、それ以前に、どう考えてもオレが変態だな。さすがに凍らされるよな。・・・・・けど、なんか上手いこと言えばなんとかなるかも。変にこっちが照れちまったらつららも照れるだろうけど、そうじゃなくて、あくまで、こう、平然と、さも必要なことであるかのように振る舞えば・・・・
「三代目ってばっ!」
「ぅおっ!」
 いつもより冷やした手を突然首筋に当てられて、オレは我に返った。
「つ、つらら」
「はい、つららですよ。明鏡止水を発動して人を抱えてこんなスピードで駆けている時に、考え事は危ないです。考え事は、下に降りて、私を下ろしてからにしてください」
「悪ぃ」
 あー、やべぇ。今、オレ、ヤバかった。もうちょっとで、側近頭をハスハスするとこだった。危なかった。


:::::::

 ・・・・・水鏡は、若は、400年前に羽衣狐を倒した屋根の上で「ムラっ」という擬音を発した初代のお孫さんであるという事実を、重く受け止めております。うん、結構重く。
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