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コメント返信と、次世代妄想話

ラテン無双にコメントくださった方

 またコメントありがとうございます!
 全くの妄想に過ぎない次世代話にお言葉をいただけて、ありがたいです。
 昼姿なのに剣呑な口調で、父としてというより男としてラテン無双を叱るお言葉が大変素敵だったので、以下に、その続きを綴ってみました。
 勝手に拝借しましたこと、ご容赦いただければ幸いです。

 
 というわけで、以下に、先日の次世代妄想「リクオとつららの長男李氷が、母親に叱られてたら口説きだした」の続きとして、「その後、息子、昼リクオ様に叱られる」の巻。
 最初のリクオ様の台詞は、素敵なコメントより拝借しております。
 
 



「他人の女に手を出そうとは言語道断、それもボクの女に手を出そうたぁ五十六億七千万年早ぇ」
 いかにも温厚そうな昼姿の面立ちに、されどその眼に宿るは、段平片手に出入りに繰り出す夜姿のような鋭い光。
 百鬼の誰もが畏れ慄く眼光に、けれど、向かいで正座させられた少年は退かなかった。
「はっ!いかに魑魅魍魎の主ったって、他人の心ん中まで自由にできるわけじゃねぇだろ!あんなに可愛いんだから、好きな気持ちは止めようがねぇし、口説いちまうのも仕方ねぇってもんだろうが!男の悋気はみっともないぜ、親父!」
 妻ラブなあまり大人げない様子になっている父親に、マザコンの息子は声を荒げる。どちらの姿もつき従う百鬼に見せたら畏れを失しそうな有様だが、両者は真剣だった。
「・・・マザコンはモテないよ、李氷。お前は男子、それも妖怪任侠の4代目になろうって言うんだから、そろそろ、母親離れしなさい」
 眉を顰め腕を組んだ父親が、親の権力を振りかざして高圧的に物を言うと。
「オレは、もうこれ以上モテなくていーよ。つか、これ以上モテたらやべぇよ。それに、この国の小学生の男なんざ、たいていマザコンだろ?」
 口を歪めた息子が、生意気な口を聞く。
 父親が夜姿ならば「ふざけんな」と息子を池にでも蹴り落として終わったかもしれないのだが、なまじ、言の葉で他者の思惑を誘導することに慣れた昼姿であったので、馬鹿馬鹿しい会話は続いてしまう。
「じゃあ、中学生になったら母親離れができるのかい?」
「なんでんなことしなくちゃなんねぇんだよ?母親思いな息子って、素晴らしいだろうが!」
「『母親を大事にする』、それは素晴らしい。ボクも認めよう。だが、口説くのはやり過ぎ、てか、違うだろうが。確かにつららは可愛いから気持ちはわかるが、諦めろ李氷。つららはボクの女だ。『初恋は叶わぬもの』と世間で言うだろう?」
「初恋をちゃっかり叶えた男に言われたくねぇよ!それに、口説いてんのはオレにもどうにもならねぇんだよ!話してたら、なんかそんな感じになんだよ、いつも!だって、母さんの慌てた顔とか恥ずかしがってる姿とか、すげぇ可愛いから、ついつい見たくなって・・・・」
 李氷は生まれついての女好きで、これぞぬらりひょんの血と言いたくなるほど女扱いが天性に上手だった為、普段でも、女性と話していると他の者には口説いているようにしか聞こえない。本人にそんな気がなくともそうなので、最愛の母親を前にすると、どこのナンバーワンホストだ、と言いたくなる有様。
 おまけに、母親つららは生粋の妖怪なので、二児の母なのにいまだ少女のように愛らしいし、いつまで経っても慣れない初なリアクションが男心をくすぐると来た。
 これでは口説かないなんて無理!と主張する息子に、父親の口調は剣呑になった。
「だから、それを止めろって言ってんだろうが。つららのそういう顔見るのも、させるのも、それはな、この奴良リクオだけの特権なんだよ。これまでも、これからも、未来永劫。李氷、ガキはひっこんでな」
「横暴だ!親父だって、ガキの頃から、母さんに悪戯しかけたり、口説いたりしてた、てオレ知ってんだぞ!」



「お、お母様、落ち着いて」
 一人の女を巡る父と子の争いを襖の向こうで聞きながら、リクオの妻であり李氷の母であるつららは、赤い顔で、ふるふると華奢な身体を震わせていた。
 そもそもの本日のお説教の議題は『まだ小学生の奴良李氷が女子を引き連れて遊んでいること』だったはずなのだが、何故か現在父子の議題は『李氷がつららを口説いていいかどうか』にすり替わってしまっている。つららラブのあまり。
 それでいいのか、奴良組三代目と四代目(予定)?
 いいわけはないはずなのだが、それがいつものことだった。騒ぎを聞きつけて廊下に集まってきた妖怪たちも、もはや驚きはせず「またか」と呆れるぐらいには。
 しかし、話題の中心になってしまっているつららは、恥ずかしくて堪らなかった。
 夫リクオは知も力も情も兼ね備えた立派な親分であり、息子李氷は快活で活発で幼いながらも大器を伺わせる跡取りで、普段ならば誇らしいばかりだというのに、ことこの議題に関しては、双方大変どうしようもないことになっている。
「ボクはいいんだよ。責任取ったし。そもそも、つららに愛されてるし」
「オレだって、愛されてるぞ!母さん、『李氷大好き』『愛してるわ、李氷』って何回も言ってくれたんだからな!」
「甘いな、李氷。その程度でボクと張り合おうなんざ、五十六億七千万年早ぇよ。ボクは、つららに、『リクオ様、お慕い申しております』『未来永劫お傍に置いてくださいませ』『今宵一夜だけ。どうか、お情けを・・・・」
「何言ってるんですかーーーっ!!」
 リクオが閨での睦言を口走りにそうなったところで、つららの限界が訪れた。すぱーん!と襖を開け放ち、怒声と共に吹雪を放つ。自業自得の父と子は、瞬時に氷漬けになった。
「お母様、大丈夫?」
 全力で畏れを放って疲労したせいか、それとも、夫と息子のどうしようもなさに脱力したのか、柱にもたれかかった母親の背を、そっと娘がさすってやる。
 それは微笑ましい図であったのだが、ここで無闇に何かを言うと恥ずかしがったつららに氷漬けにされてしまうと知っている妖怪たち(何度も同じことがあったので、さすがに学習しました)は、近づくことも声をかけることもできずに、遠巻きに見守っていた。
 だが、そこに、漂々と歩み寄る人影が、一つ。
「やれやれ、しょうがないガキ共じゃ。つらら、大丈夫か?」
「ひいおじいちゃま!」
 現れたのは、咲麗の曽祖父でありつららの義理の祖父でもある、初代ぬらりひょんだった。タイミングを見計らって登場したぬらりひょんは、駆け寄った曾孫の頭を撫でながら、好々爺の笑みを浮かべる。
「おー、咲麗ちゃん、今日もかわいいのぅ。つらら、咲麗ちゃん、この爺と一緒に、2丁目に新しく出来たかふぇでちょこぱでもどうじゃ?つらら、お前、吹雪なんぞ出して疲れたろ?疲れには甘い物が一番だというぞ。それに、若菜さんによると、2丁目のかふぇのちょこぱはかなりイケるそうじゃ」
「初代、そんな・・・あ、でも、そうなんですか。かなり美味しいんですか」
「お母様、一緒に行きましょう!おばあちゃまがおっしゃるなら、きっと美味しいです!」
「若菜さんの舌に間違いはないからのぅ。試してみて損はないだろうて。な、では、行くぞ。つらら、咲麗ちゃん」
「はい、ひいおじいちゃま!ほら、お母様も!」
「そうね。つれていってくださいませ、初代」
「おぅ、ワシの背中についてこい!」
 愛らしい曾孫娘と手を繋いで、美しい孫の嫁を引き連れて、奴良組の初代総大将は意気揚々と歩いて行く。
 廊下に集っていた妖怪たちは、その背と氷漬けの部屋とに視線を往復させ、なんとも言えない気分でため息をつくのだった。



 本日の奴良組三代目と四代目(予定)の戦績 → 喧嘩両成敗。そして、年の功の初代が、漁夫の利を得た。

【おしまい】


 
 台詞を勝手に拝借して遊んでしまってすいません。でも、とても楽しかったです。 
 コメントくださった素敵な方、次回いらっしゃることがございましたら、よろしければお名をお教えください。
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