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ゲーム盤の目的について

 ベアトリーチェのゲーム盤の目的と機能、無限の魔法と原初の魔法について、考えてみます。
 とりあえず、今回は、ベアトリーチェのゲーム盤の目的について語ってみましょう。

 なお、この解釈は、前述している時系列順の考察の続きとなりますので、読んでくださる奇特な方は、そちらをお先にどうぞ。
 
 先に、水鏡のスタンスも語っておきましょう。
 「うみねこがなく頃に」という作品は、「ミステリーである」・「ファンタジーである」・「アンチミステリーである」・「アンチファンタジーである」、というスタンスの選択肢が存在しますが、わたしが選択したスタンスは、

 「ラブストーリーである」

 デス!
 というわけなので、ベルンカステル卿に嫌がられそうな解釈満載です(笑)。ご了承ください。

ではまず、ベアトリーチェのゲーム盤の目的と機能について。


 今から語るベアトリーチェのゲーム盤とは、出題編のゲーム盤を意味します。

 ゲーム盤は、舞台に似ている気がします。
 ゲームマスターは、脚本家で、演出家で、監督。
 ゲームマスターは、その舞台に、筋書きをしらない対戦相手をあげて、対戦相手のアドリブを全て組み込んだ上で、破綻せずに舞台を遂行させなくてはなりません。
 ・・・・ああそうか、舞台というよりも、テーブルトークRPGですね(今、気がついた)!

 EP5というのは、ベアトリーチェのゲームを舞台裏から見ていてイライラしたスポンサーのラムダデルタが、「あーもうっ!じれったい!要するにこういうことでしょ!で、こうしたかったんでしょ!こうすればいいんでしょ!」と、これまでの観劇で感じたもどかしさの解消+皮肉をこめて作った物だと解釈しております。
 だから、ベアトリーチェのゲームを解釈する役には立つけど、ベアトリーチェのゲームではない。

 EP6というのは、出題編のゲームがベアトのラブレターだと気づいた戦人の「俺も好きだぜ!」という返事でしょう。だから、これも、解釈の役には立っても、ベアトリーチェのゲームとは違う。
 というわけで、ベアトリーチェのゲームの話をしましょう。


 ベルンカステルと相性の悪い無限の魔法によるゲームには、

 複数の目的が設置されており、その中には最終的に到達したい1番の目的なる物が存在しているが、そこに至る過程で他のどれを満たしても一応のゴールとは呼べる為に、ベルンカステルの目にはゴールが変化しているように見える、

 のではないでしょうか。
 シミュレーションゲームが近いのかな。
 選択肢(下位戦人の言動・上位戦人の推理)によって、結末(最終的に決定されたロジックエラーの出ない筋書き)は変わるけど、どんな結末に至ったとしても間違いというわけではない。ただ、正史と呼ぶべき結末は存在していて、正史にたどり着くまでゲームは繰り返される。
 という感じかと思います。

 

 では、ベアトリーチェの目的とは?

 わたしは、

①戦人と時を過ごしたい
②戦人に自分を理解して欲しい
③戦人に自分を愛して欲しい
④戦人に罪を気づかせて謝罪して欲しい
⑤戦人が納得できる結末を導き出してやりたい
⑥戦人を生き残らせたい

 かな、と思っております。

 最終的にたどり着くべき正史たる目的は、⑥。
 繰り返されるゲームはこの為に始まり、⑥が果たされた時に終了する。そしてそれは、魔女ベアトリーチェの死とイコールである。
 必須条件は、戦人が碑文を解いて九羽鳥庵にたどりつくこと。


 何がどういうことになろうと、どのゲーム盤においても必ず果される目的が、①。
 ①を味わう為には、ゲームの難易度が低過ぎてはならない(ので、ベアトはちょっと頑張り過ぎた)。


 ⑥へ至る必須条件ではないが、ベアト的にどうしても外したくない目的が、④。
 ④を叶えて欲しいので、ベアトはいくつもヒントを出題しているつもりだったが、戦人には理解されていなかった(EP4)。
 ④がなくとも⑥は果たされるが、戦人を愛して助けたいと思うと同時に、忘れてしまった薄情さを恨み憎み詰りたいベアトリーチェの気持ちが、納得できない。


 ②と③は、望み薄だと思いつつも捨てきれない、ベアトの願い。
 優先されるべき項目は、②。
 「男にとって都合のいい女」の範疇に収まりきれない我の強い女にとって、②が満たされないで③が満たされても、それは偽りでしかない。
 ベアトは、何しろバトラの好みだし(アンジェリークで言う相性100でスタート状態)、いかに戦人が鈍感でもさすがにそこかしこの言動から好意は察せられるし(困った好意も含みますが)、ロジックエラーの出ないゲームを4つもくみ上げるぐらいに賢いので、③を満たすことは実はそこまで難しくない(北風と太陽作戦が成功したように)。
 だけど、②が満たされていない③は、戦人に都合のよい夢を見せてやっているだけなので、ベアト自身は満足できない。
 だから、偽りの黄金卿に閉じ込め成功出来たはずの北風と太陽作戦は、自らの手でガッシャンした(縁寿が入ってくる以前に顔芸でサインを迫った理由)。
 ②を優先する為に、北風の太陽作戦の偽りの黄金卿よりは、EP4ラストの赤青バトルの方が、まだしもベアトの気持ちが報われている。戦人が、自分にとって都合のよい虚飾のベアトではなく、ベアトの真実を探求する決意を見せている点において。
 だけど、②が果たされない③に満足できないからといって、それが無意味なわけではなく、北風と太陽作戦は、騙された戦人も辛かったでしょうけど、騙したベアトも辛かったと思われる。
 偽りであったとしても戦人に受け入れられ愛されるという甘い夢を選びそうになる自分を戒めて、⑥へたどり着く為にガッシャンしたのだと考えています。


 ⑤はベアトの優しさで、②と③とは相容れないかもしれない。
 わたしは、13人の連続殺人は実際に起こったが、猫箱を閉じてゲームを開始したベアトは、その13人の内訳と殺害方法と犯人を観測していない(だからゲーム毎に違う設定に出来る)と考えています。
 そして、戦人が罪を認めて謝罪し碑文を解いて九羽鳥庵に至ったら、それが最終ゲームとなって、そのゲームを正史として猫箱を開くので、そのゲームの犯人が、真犯人となるはず。
 つまり、戦人の推理によって犯人は決定される。戦人は、自分が受け入れられるストーリーを選ぶことができる。
 わたしが想定しているEP0で、戦人は13人連続殺人の犯人が見知った人物であると疑うことに耐えきれなかったので、ベアトは、18人の中からまだしも納得できそうな犯人を選ぶか、戦人がこの時点で認識していなかったもう1人の登場人物である人間ベアトリーチェを犯人に選ぶか、という選択肢を用意してあげたと考えています。
 だから、人間ベアトリーチェは、EP1~4の犯人ではあり得るが、EP0の犯人ではない。

 でも、ベアトを犯人にした方が戦人の気が休まるというのなら、犯人の汚名を着てやろうという覚悟があるのでしょう。EP5で、駒のベアトが19年前の転落事件の犯人を名乗ってくれたのは、この覚悟をラムダデルタが「さっさと気づきなさいよ、戦人」と描写した気がしてなりません。
 ベアトリーチェ犯人説は、スケープゴートなんだと思っています。

 この覚悟を貫くならば、戦人がベアトを犯人に選ぶのを躊躇わないようにする必要があって、そこらへんが、ベアトが残忍さを露出する理由だと考えています。
 いえ、ベアトの残忍さが全てそういう理由だけで生じているとは思っていませんよ。人間ベアトリーチェが「いる」のなら、自分に気づかない親族や使用人は憎らしかったことでしょう。憎らしい人物を想像上で酷い目に合わせる、という感覚の延長で残忍な行為をしている部分もあるはずです。
 全EPで、贔屓をされているなーと思うのが、必ず最後まで生きている戦人と、真里亞。EP3では早目に死んで酷い目に合わされていますが、あれはエヴァがやったことだし、EP6で雛が夏妃を殺そうとしたシーンを見るに、魔女の殺し方として首を絞めるというのは優しい殺し方なんだろうと考えられるので、EP3で首を絞めて殺したのは優しさが含まれている気がします。
 ただ1人存在を認めて、全EPでベアトリーチェの実在を主張してくれる真里亞は、ベアトリーチェに少しも憎まれていないし、ベアト的に原罪を犯した罪深い存在ではない。だから、真里亞は杭に抉られないのでしょう。
 ベアトの残忍性は、それと、まあ、残忍な行為が愉しかった(性的に)のも否定しません(笑)。

 ベアトリーチェが残忍に振る舞うのは、「自分の存在を、痛みを無視する親族(真里亞除く、戦人含む)が憎らしくって仕方がない」という動機があれども、「戦人が躊躇いなく犯人だと糾弾し見捨てていけるようにする為」という必然性が、メインの理由かと思います。
 ワルギリアがEP5で戦人にアドバイスしていたことから考えると。
 
 

 上記を踏まえて、各EPを見てみます。

 EP1は、とにかく①。
 そんなにすぐゲームが終わってもつまらないので、①だけ満たされればベアトは満足。だから、EP1のお茶会はとにかくご機嫌だった。
 ⑤も真面目に頑張っている。

 
 EP2も、やっぱり①。 
 ⑤を真面目に頑張ってみたら、あんまり愉しいので(笑)、ちょっと箍が外れている。
 ②については一応ヒントを出しているつもりだが、まだゲームを続けたいので難易度が高い。


 EP3は、後で裏切って⑤を目指すから、偽りだから、と自分に言い訳をしつつ③を味わってみた。 
 偽りの黄金卿をガッシャンしたのは、③<②+④+⑥だから。
 ⑤としては微妙だが、⑥に到達すべく、EP2終了後、戦人が予想したよりゲームのシステムを把握していなかったので、EP3はセコンド(ワルギリア・ロノウェ)をつけてみた。②と④への期待も籠っていると思われる。


 EP4は、ベアト自身に、前回味わった偽りの③の余韻が抜けていなかった。
 が、誰よりも真剣なグレーテルの加入で、⑤⑥が強調されることに。
 とうとう面と向かって尋ねてみたのに④が駄目だったので、ゲームを続ける喜びよりも苦痛が上回り、①が消失して、ゲーム続行の気力が萎えた。
 グレーテル退場で②と③への希望は潰え、残ったのは、⑤と⑥。そこには、喜びも希望も何もない。だから、「早く終わらせて」。



 上記から到達する結論、それは、「魔女を認めさせて戦人を屈服させる」がベアトリーチェの目的で勝利条件だというのは、嘘だということ。
 
 戦人は、EP5にて、いくらか矛盾する目的が複数あって、揺れ動く気持ちで時々で目的が変化したが為にああいうゲーム進行だった、と知ったのではないでしょうか。
 
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