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5/3スパコミ新刊『誰も寝てはならぬ』

●誰も寝てはならぬ B5 p32 300円

 5/3発行のリクオ×つらら小説。コピー本です。R-18。

【あらすじ】体育倉庫でおまけのおまけな展開を迎えた翌日、リクオが気が付くと、百年後のつららが目の前にいた!? いや、違う、晴明との決戦から百年後に、事故で一晩だけ精神が百年前に戻ってしまったのだ。かくして、ファーストキスもまだな13歳のリクオ(体は113歳だが)は、百年リクオに愛されてすっかり色っぽくなったつららに翻弄されて……R指定です。

 本文見本は、下に入れておきます。通販可能。
 行燈を隅に一つだけ燈して襖も障子もぴたりと締め切った中に蟠る、うすぼけた夜の闇。
その中で仄白く輝く雪白の肌から、もう目が離せない。
 ひとたび敵と対峙すれば冷たく睥睨する月色の瞳は、今、甘く潤み、死を齎す吹雪を吐くはずの唇は、咲き初めの花のように紅く綻んでいた。白雪の頬はうっすら色づいて、瑞々しい白桃を思わせる。
 なんて美しい女なんだろう。しみじみと見惚れてしまって、目が離せん。
 いや、元々、つららは美しかった。
 男を惑わす女妖の常として造形は整っていたし、髪も肌も声も、輝くばかりの極上品。所作は淑やかで、何より、心根が清くて毅い。
 その美しさに魅了されて、いつもべったりくっついて甘えていたのは幼少期の自分だし、妖力も使えぬ己ではつり合わぬと卑屈になり、妖怪が嫌だと言い訳して避けたのは反抗期の自分だ。 
 その後、三代目を継いでからも、呪いが在るせいではっきりした態度は取れぬとわかっていたのに、側から手放せなかった始末。
 そして、呪いが解けてすぐの昨日、体育倉庫でちょっとしたハプニングが起こっただけで、……あんな一言だけで、箍が外れそうになったのも自分なのだから、つららが美しいなんてことは、よーく知っているとも。
 だが、これほど蠱惑的な、些かも下卑た印象を与えないのにどこまでも艶やかな笑みを唇に刷くことが出来る女だとは、知らなかった。
 オレの知っているつららは、奥山の新雪のように無垢な少女だ。
 雪女の性でオレを含めた周囲の男を魅了しておきながら、男共の眼差しに宿る熱にはついぞ気づかず、下心混じりの誘いは天然でかわし続ける。
 つららの鈍感は、もはや罪の領域だろう。
 相思相愛のはずのオレ(告白はまだだが、どう考えてもオレ愛されてるだろ)ですら、かわされまくってるからな。鬼纏を断るし、抱き締めようとした途端に動き出して空振りさせるしよ。
 つららは、雪女のくせに、年上のくせに、初心いっつーか、男の欲のどうしようもなさを察することができねぇ女なんだよ。
 だから、オレが、心だけじゃなく全部欲しいと思いながら見ていることにも気づいてないっぽいんだよな。危機感が足らねぇ。
 さすがに、昨日のことはキス未遂だと理解はしてるんだろうけど、オレとは違って気まずさの欠片も無かったあの後の態度を見るに、邪魔が入らんかったら、軽いキスで終わらずに、舌吸われて胸揉まれたり太もも触られたりした可能性もあった、ということには気づいてなかったんだろうな……ということは、邪魔が入らなかったオレが調子に乗ってそこまでやってたら、パニくったつららに氷漬けにされてたかもな……
 ところがどうだ!
 今、胡坐を掻いたオレの左ひざに乗っているつららは、恥ずかしさで硬直したりせずに、柔らかくイイ匂いがするその身体をオレの胸に素直に預けて、くつろいだ様子でくすくす笑っている。鈴の音のような笑い声が、耳にこそばゆい。
 そして、つららは、白魚のような繊手を、……その、オレの内股の根元部分っつーか股間っつーか微妙なきわどい場所に置いて、あまつさえ、さわさわと撫でまわしてんだけどぉっ!?
「つ、つらら……?」
 上擦った声で名を呼ぶと、つららは顔を上げてまっすぐに見つめてきた。
「こちらの旦那様は、いつの時の旦那様ですか?」
「だっ、だんな……?」
 予想外の台詞に、オレは、情けなくもうろたえてしまう。だって、そんな、『旦那様』って何なんだよ!? いや、嬉しいけど! 良い呼び方だと思うけど! オレのことそう呼ぶつららを妄想したことはあるけど!
「あらあら。では、今ここにいらっしゃるのはおいくつのリクオ様なのですか?」
 うろたえるオレとは対照的に、訳知り顔のつららがまたも変な質問をした。
「13歳だよ。聞かなくても知ってるだろ、お前」
「いいえ、違います。今のあなたは、113歳なんですよ」

 こうして、つららの口から、事の顛末が語られたのだった。


≪続きは、本にてどうぞ≫
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